テープ起こしと文字起こしは何が違うのか

「テープ起こし」と「文字起こし」は、しばしば同じ意味で使われます。実務上はほぼ同じ作業を指しますが、募集文でどちらの語が使われているかは、仕事の中身を推し量る手がかりになります。

このページでは、言葉の由来と、実際に募集で使われるときのニュアンスの違いを整理します。そのうえで、当サイトが掲載している海外案件がこの区分のどこに当たるのかを示します。

呼び方の話に見えて、単価の付き方に直結します。 求められる成果物(素起こし・ケバ取り・整文)が変われば、同じ音声1分でもかかる時間が変わるためです。

言葉の由来

由来使われる場面の傾向
テープ起こしカセットテープの録音を文字にした時代の呼び方会議録・議事録・インタビューなど、記録として残す用途
文字起こし媒体を問わない一般的な呼び方動画字幕・データ作成など、用途が広い
書き起こし同上同上

媒体がテープでなくなった現在も「テープ起こし」という語は残っており、特に会議録・議事録の分野で使われ続けています。 募集文にこの語が使われている場合、記録用途である可能性がやや高い、という程度の手がかりになります。

語で厳密に区別できるわけではありません

業界で統一された定義があるわけではなく、同じ仕事を両方の語で募集していることもあります。**語よりも、次の節の「成果物の指定」を読んでください。** そちらの方が確実です。

本当に見るべきは、成果物の指定

ここが単価と作業時間を決めます。

成果物内容作業量
素起こし(そのまま)「えー」「あのー」も含めて発話をすべて文字にする少ない
ケバ取り意味の無い言い淀みを取り除く
整文読んで意味が通る文章に整える多い
要約・議事録化発言を要旨にまとめる最も多い

同じ音声1分でも、下に行くほど時間がかかります。 単価が同じなら、素起こしの方が実質時給は高くなります。募集文に「整文まで」「議事録の形式で」と書かれている場合、その分の時間を見込んでください。

海外案件の場合、英語の募集文では次のような語で書かれます。verbatim(素起こしに近い)、clean read / clean verbatim(ケバ取りに近い)、edited transcript(整文に近い)。当サイトは案件ごとに日本語の要約を付けていますが、条件の細部は原文の出典リンクからご確認ください。

当サイトの掲載はどこに当たるか

当サイトは文字起こしに関連する案件を掲載中4件・累計8件掲載しています。この職種は当サイトのカテゴリと1対1になっていないため、本文のキーワード照合で拾っています。

観測している範囲では、ゼロから起こす案件と、既存の書き起こしを確認・修正する案件の両方があります。後者には「AIが自動生成した文字起こしの修正」という形のものが含まれます。これは上の表のどれとも少し違う、第5の形と言えます。

作業の中心当サイトでの観測
ゼロから起こす聞き取りと入力あり
既存の書き起こしの確認・修正突き合わせと訂正あり。近年増えている形
この違いが、国内相場との比較を難しくしています

国内の相場(音声1分あたり80〜100円)はゼロから起こす作業の単価です。確認・修正はゼロから起こすより音声1分あたりの所要時間が短くなるため、**単価や時給をそのまま比べると誤った結論になります。** 当サイトは「海外なら◯倍稼げる」という書き方をしません。

どちらの語で探すべきか

仕事を探すという目的なら、両方の語で探してください。 募集側がどちらの語を使うかは慣習によるもので、仕事の中身とは必ずしも対応していません。片方だけで探すと単純に見落とします。

  • 国内の求人・クラウドソーシングでは「テープ起こし」「文字起こし」「書き起こし」のいずれも使われる
  • 海外案件では transcription が一般的。transcript は成果物そのものを指す
  • 当サイトは英語の募集文を日本語化したうえで、これらの語で横断的に拾っています

よくある質問

テープ起こしと文字起こしは違う仕事ですか?
実務上はほぼ同じ作業を指します。「テープ起こし」はカセットテープの時代の呼び方が残ったもので、特に会議録・議事録の分野で使われ続けています。ただし業界で統一された定義があるわけではなく、同じ仕事を両方の語で募集していることもあります。語よりも、成果物の指定(素起こし・ケバ取り・整文)を読む方が確実です。
単価が高いのはどちらですか?
語による違いではなく、成果物の指定によって変わります。素起こし・ケバ取り・整文・要約の順に作業量が増えるため、同じ単価なら素起こしの方が実質時給は高くなります。募集文に「整文まで」「議事録の形式で」とある場合は、その分の時間を見込んでください。
海外案件ではどう書かれていますか?
英語では transcription が一般的で、成果物の指定は verbatim(素起こしに近い)、clean read / clean verbatim(ケバ取りに近い)、edited transcript(整文に近い)といった語で書かれます。当サイトは案件ごとに日本語の要約を付けていますが、条件の細部は原文の出典リンクからご確認ください。
「AIが起こしたものを直す」案件は、どちらに当たりますか?
どちらとも少し違う形です。当サイトが観測している海外案件には、自動生成された文字起こしを音声と突き合わせて修正する作業があります。聞き取って入力するのではなく、突き合わせて訂正する作業なので、ゼロから起こすより音声1分あたりの所要時間は短くなります。この違いがあるため、国内相場との単純比較はできません。

成果物の区分と国内相場は、文字起こし業者・ツール提供元・クラウドソーシングの相談ページなどの記述にもとづく整理で、一次情報ではありません。当サイトの掲載件数は毎日の巡回から自動で差し込んでいる実数です。

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