日本語教師に向いている人・向いていない人

日本語を話せることと、日本語を教えられることは別の能力です。 これは当たり前のようでいて、実際に始めてから気づく人が多い点です。

日本語ネイティブであることは強力な入場券です。当サイトが扱っている海外案件の多くは「Japanese native speaker」を条件に挙げており、これは学習して得るものではないため、日本語話者は最初から条件を満たしています。ただし入場券があることと、その仕事が続けられることは別です。

このページでは、仕事の中身から逆算して向き不向きを整理します。「好きだから向いている」ではなく、実際に何をする時間が長いのかから考えます。

実際に時間を使うのは何か

レッスンをしている時間だけが仕事ではありません。

作業出品型案件応募型
レッスン・指導そのもの中心案件による
準備(教材・進め方)自分で用意する指示があることが多い
売り込み(プロフィール・紹介動画)必須。ここが集客そのもの応募文を書く
価格を決める自分の判断募集側が提示する
やり取り生徒と直接(多くは英語や学習者の母語)依頼主と(多くは英語)
事務(入金・記録)自分自分

出品型では、教える時間よりも「選ばれるための準備」に時間がかかる時期が最初に来ます。ここを負担に感じる人は、レッスン自体が得意でも続きにくくなります。

向いている人

  • 説明を言い換えられる人。 「なぜこう言うのか」を聞かれたとき、文法用語を使わずに別の言い方で示せる人。日本語ネイティブは規則を意識せずに話しているので、これは意識的な練習が要ります
  • 相手の間違いを楽しめる人。 学習者の誤りには規則性があります。それを面白いと思えるかどうかで、疲れ方がまったく違います
  • 準備を厭わない人。 特に出品型では、教材も進め方も自分で決めます
  • 待てる人。 出品型は生徒がつくまで収入がゼロです。空白の期間に耐えられるかが分かれ目になります
  • 英語でのやり取りに抵抗が少ない人。 レッスン自体は日本語で成立しても、依頼主やプラットフォームとの連絡は英語になることが多いです

向いていない人

ここは甘く書きません。合わない人が時間を使ってから気づくのが、いちばん損失が大きいためです。

  • すぐに収入が必要な人。 出品型は生徒がつくまでゼロです。案件応募型に絞るべきです
  • 人と話すこと自体が消耗する人。 日本語ネイティブであることは活きますが、対人の仕事であることは変わりません。同じ「日本語ネイティブが条件」でも、音声収録や文字起こしは人と話しません
  • 教えるより「日本語を使う仕事」がしたい人。 翻訳文字起こし音声収録の方が近いはずです
  • 自分で価格を決めるのが苦手な人。 出品型では避けられません。案件応募型なら募集側が提示します
  • 当サイトの案件数を期待している人。 日本語指導の掲載は3件です。この職種は取引が案件掲載型で行われていないため、当サイトの一覧だけを見ていても選択肢は増えません

「日本語ネイティブを活かす」なら、教える以外もある

向いていないと判断した場合の行き先です。

当サイトが掲載している案件のうち、日本語ネイティブであること自体が条件になるものは教える仕事だけではありません。むしろ件数としては教える以外の方が多いのが実情です。

職種人と話すか当サイトの掲載傾向
日本語指導話す掲載3件。少ない
翻訳話さない当サイト最大のカテゴリ
文字起こし・音声データの確認話さない掲載4件・累計8件
音声収録・ナレーション読み上げる(対話ではない)継続的に募集がある
入場券は同じです

どの職種でも「日本語ネイティブであること」が条件になっている点は変わりません。教えることが向いていないと分かっても、その入場券が無効になるわけではありません。

向き不向きを、実際に確かめる方法

  • 「なぜ『は』と『が』を使い分けるのか」を、文法用語を使わずに3分で説明してみる
  • 学習者向けの日本語の質問サイトを1時間読んで、面白いと感じるか確かめる
  • 当サイトの日本語指導の案件を読み、募集文の条件に抵抗がないか見る
  • 英語のやり取りが必要な案件と、ほとんど不要な案件を見比べる
  • 出品型のプラットフォームで、既存の講師のプロフィールを10人分読む。自分が同じものを作れるか考える

1つ目でつまずく人は多いです。 それは能力の問題ではなく、ネイティブが規則を意識せずに話しているからです。ここを面白いと思えるなら向いています。面倒だと感じるなら、日本語ネイティブを活かす別の職種の方が続きます。

よくある質問

日本語ネイティブなら誰でも教えられますか?
教える仕事としては、話せることと教えられることは別の能力です。学習者からは「なぜそう言うのか」を聞かれます。ネイティブは規則を意識せずに話しているため、説明を言い換える練習が必要になります。ただし、日本語ネイティブであること自体が条件になる仕事は教える以外にもあり、当サイトの掲載ではむしろそちらの方が多いです。
人見知りでもできますか?
対人の仕事であることは変わりません。人と話すこと自体が消耗するのであれば、同じ「日本語ネイティブが条件」でも文字起こしや翻訳のように人と話さない職種の方が続きやすいはずです。音声収録は声を使いますが対話ではないため、その中間にあたります。
実際の仕事内容はどんなものですか?
レッスンそのものに加えて、教材と進め方の準備、プロフィールや紹介動画の作成、価格設定、生徒や依頼主とのやり取り、入金と記録の事務があります。特に出品型では、始めた直後は教える時間より「選ばれるための準備」に時間がかかります。
英語ができないと向いていませんか?
レッスン自体は日本語で成立します。ただし依頼主やプラットフォームとの連絡は英語になることが多いです。当サイトは全案件に必要な英語力を判定して付けており、英語がほとんど不要な案件だけを集めた一覧もあります。まずそちらから始めるという選び方もできます。

掲載件数は当サイトが毎日巡回して数えている実数を自動で差し込んでいます。向き不向きの整理は、当サイトが観測している募集文の条件と、職種ごとの取引構造にもとづくものです。個人の適性を保証するものではありません。

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